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外来で30分で分かるアレルギー検査は本当に信頼できるのか?

最近、アレルギーを標榜する医院にて、41項目が20−30分でわかるアレルギー検査(ドロップスクリーン)が持て囃されるようになりました。確かに、多くの項目を30分で見極めるというのは画期的ではありますが、この検査は、一般的にアレルギー学会で食事アレルギーの指標としているRASTテストの数値とは違い、まだその信憑性がはっきりしていません。販売会社ではRASTテストとの相関性は約90%ということです。信頼度は100%ではありません。

例えばドロップスクリーンで卵白3点とか出ても、一般的に数日かかるRASTテストの卵白3点に相当するということではありません。ですので、ドロップスクリーン(その日にわかる簡易検査)で陽性に出ても陰性に出ても、正確にはRASTテスト(数日かかる)でやり直す必要があります。食事アレルギーの指標となる検査はあくまでRASTテストということです。

ドロップスクリーンは少ない血液でその日にわかるアレルギー検査機械ということで、導入されている医院もありますが、入院施設のあるアレルギー専門病院では、ほとんど使われていません。あくまで、簡易検査でありその値を信頼して食事制限や負荷テストを行うことは危険かと思われます。

令和3年9月17日 院長

院長コラム
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