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みかんの季節と黄色い手足

みかんが出回る季節になると、手のひらや足の裏が黄色くなって、「黄疸」じゃないかと心配され来院される方が増えてきます。最近では、一年中みかんがありますし、野菜ジュース(とくに、にんじんジュース)などをたくさん飲んでいる方に多く見かけます。
目の白い部分が黄色でなければ、「柑皮症」といわれるもので、黄疸ではなく、心配はいりません。「柑皮症」の原因はβカロチンの取りすぎです。βカロチンは、体内でビタミンAに変化し、ビタミンAとして働くほかに、抗酸化物質として生活習慣病の予防に重要な物質です。βカロチンはみかんのほか、にんじん、カボチャ、パセリ、オクラ、ブロッコリー、紫蘇の葉などに含まれており、食べ過ぎれば同じように柑皮症になります。最近は、健康ブームで様々な野菜ジュースが発売されていますが、この野菜ジュースでも(成分によっては)「柑皮症」になります(にんじんジュースによる柑皮症を良く経験します)。これまでは、柑皮症はただ黄色いだけで、特に問題はないと考えられていますが、「柑皮症」になるほど、βカロチンを取りすぎる必要はありませんので、程々が良いでしょう。制限しても1-3ヶ月ほど黄色い皮膚が続くようです。
βカロチンはビタミンAとして体内で活躍しますが、ビタミンAが不足すると目が乾燥したり、夜盲症(暗くなると物が見えにくくなる)になると言われています。ビタミンA自体はバター、卵、レバーなどの動物性食品に多く含まれますが、動物性食品が手に入らなかった時代の日本人がビタミンA不足になりにくかったのは、βカロチンで補われていた可能性が考えられます。
また、βカロチンの取り過ぎによる、ビタミンA過剰も問題はないようです。食事だけでなく、ビタミン剤の過剰な取り過ぎがなければ心配には及びません。
とにかく、「柑皮症」(手足は黄色いが目は白い)に気づいたら、βカロチンの取り過ぎであることを認識し、制限する事が望ましいと思われます。

平成20年1月10日 きのした小児科 院長
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