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赤ちゃんの睡眠リズム

皆様、いかがお過ごしでしょうか?私の近況ですが、あいかわらず「テニスレッスン」に通っています。9月から中級クラスに入ったものの、新米なので多少の劣等感とやりがいを感じながら頑張っていますよ。チェロもほぼ毎日弾いています。だんだん練習曲が難しくなってきました。でも人に聴かせるようになれるのはまだ、ずーっと先になりそうなのですが、演奏会が12月に予定されています。足をブラブラさせている幼ない子どもが初めてのピアノの発表会に出演するようなものです。いや、それはそれで可愛くて済むので、私の場合それ以下となります。ところで最近のマイブームはとても古い音楽を聴くことで、17世紀の音楽をよく聴いています。マレ、テレマン、ボッケリー二などの作曲家の曲で、古楽器(オリジナル楽器)で演奏されているものが好きです。最近の現代音楽では、ミスチルの「and I love you」が好きですよ。
さてさて、今月のテーマは「赤ちゃんの睡眠リズム」についてです。
「睡眠リズムが作られるのは生後4-5月から」
われわれ大人は24時間を周期としてリズミカルな生理的変動を繰り返していますが、我本来の生理的なリズムは25時間周期なのだそうです。これは真っ暗な部屋で生活をする実験をすると生活のリズムが1時間ずつ遅れてゆくことが証明されることでわかりました。したがって、そもそもの25時間の生活リズムを24時間を周期とする社会生活のリズムに合わせて1時間ずつ調整しながら生活していることになります。しかし以前のニュースレターでもお話しましたが、日光を浴びることによって24時間でも問題なく生活できるようになるのだと考えられます。
さて、それでは赤ちゃんの睡眠リズムというのはどうなっているのでしょうか?ずいぶん昔の1953年の論文ですが、一人の赤ちゃんの生後11日目から182日までを細かく観察した結果を報告したものがあります。その結果によれば、生後8週頃までは、睡眠は完全に細切れ型で、昼夜の区別なしに何回も眠ったり目覚めたりを繰り返しています。
しかし、3ヶ月目に入ると、同じ細切れ睡眠であっても、睡眠は睡眠で、覚醒は覚醒同志が集まって、睡眠・覚醒の繰り返しの回数が減少してきます。そして、よく見ると、睡眠の多い時間帯が、毎日少しずつ遅い方へずれてゆくようで、先ほど述べたくらい部屋の実験の成績に似ています。赤ちゃんがさらに成長して5ヶ月目にはいると、今度は睡眠の大部分が午後8時から午前8時までの間にみられるようになって、睡眠と覚醒のリズムが社会生活のリズムと一致するようになります。このように、赤ちゃんの睡眠リズムが作られるのは4-5ヶ月ごろからということになります。ですから、3ヶ月の赤ちゃんが夜ねてくれなくても、これらの報告からも何の問題もないことが分かりますね。

平成17年10月1日
院長コラム
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