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病気のときのお風呂

ずいぶん寒くなってきましたがお元気でしょうか?私は、先日、柄にもなくオペラを観に行ってきました。ヴェルディの「アイーダ」というオペラです。舞台はエジプトで悲恋の純愛ストーリーでした。字幕スーパーが舞台脇に設けてあるので内容はしっかり把握できます。「アイーダ」はヴェルディの晩年の作品で初演が1871(明治4)年12月24日といいますから日本では明治維新で世の中にパワーがあふれていた頃になります。「アイーダ」がスエズ運河の開通記念にとエジプトの大守イスマエル・パシャ(つまるところ大金持ち)から依頼があった話はよく知られています。原案を書いたのはオーギュスト・マリエットというフランス人のエジプト考古学者でエジプトの神殿跡を発掘しているときに男女2体の骨が見つかったことから物語を発想したといいます。劇団四季でのミュージカルも楽しいでしょうが、時にはマイクのない生演奏、生の歌声を聴くのはまた別の趣があって魅力的でした。
さて、今月のテーマは「病気のときのお風呂」です。
まず、病気の子どもをお風呂に入れてよいか悪いかを考えるためには、お風呂が人体に及ぼす生理作用を振り返っておく必要があります。常識的にもっともよく知られている事実は、熱いお湯に入った場合に体温が上昇したり新陳代謝が盛んになるということです。
そのほか、脈拍が、39-40度のぬるいお湯では減少し、41-42度の熱いお湯では、逆に増加することが知られています。血圧もぬるいお湯では収縮期血圧が下がり、熱いお湯では上がります。また、お風呂に入ると呼吸の深さが増し、長湯をすると呼吸数が増え、呼吸が浅くなる現象がみられます。消化器に対しては、お風呂によって、腸の動きが少なくなり、痛みを和らげる作用があるようです。筋肉に対しては、緊張をほぐし、痛みを取る作用がありますし、ぬるいお湯に20分以上入っていると、よく眠れるようになるとも言われています。
以上の生理作用から考えてみますと、病気で熱があるときはお風呂に入ると、体温がさらに上昇し新陳代謝も亢進し、体力を消耗してしまうことになります。したがって、熱があるときは、お風呂に入るのは避けた方が良いと思われます。咳や鼻水が出ていても熱がなければ、高温多湿の環境のお風呂場はむしろ入った方が良いと思われます。軽い下痢をしてお腹が痛い場合にも、元気があれば入ってもかまわないと思われます。前にも述べたようにお風呂は、腸の動きを押さえて痛みを和らげる効果があるからです。
とにかく、病気の時のお風呂の欠点は、体力を消耗してしまうことなので、体力を消耗しているような病態(高熱のときやひどい下痢や吐いてぐったりしている場合)を除いてはお風呂に入っても大丈夫だと考えられます。
お風呂に入れるか入れないかは、お子さんが病気のために体力を消耗している状態かどうかで判断します。風邪をひいていても食欲があって元気なら咳が出ようが鼻水が出ようがノドが痛かろうがお風呂に入れてあげてください。

平成17年11月1日
院長コラム
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