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子どもを傷つける言葉、行為とは?

家庭や学校などを含めた社会生活全般において、こちらが相手を傷つける気など一切なく発した何気ない一言に対し、言われた相手が深く心に傷を負ってしまうことがあります。そしてときには他人に対して向けられた言葉に対して、それをたまたま耳にしただけの第三者が心に傷を負ってしまう場合もあります。先日、公立小学校において50代の男性担任教諭が肌が弱い男子児童に対し、その子が体をかく真似をしたり、からかうような言葉掛けを続けていたという問題が報道されました。この問題が発覚した発端となったのは、同じクラスの一人の女の子がその行為を見聞したことでストレスを受けてカウンセリングが必要な状態になってしまい、その子の保護者が学校に訴えたことからでした。まさに他人に向けられた言葉や行為で、一見すると無関係な立場の子どもの心も傷つけられてしまったわけです。

直接的な怒りの言葉

「ばかやろう」「うるさい」「お前なんか産むんじゃなかった」「死んでしまえ」といった直接的な怒りの言葉は、やはり子どもの心をひどく傷つけますし、もし、これらの言葉を家庭内で日常的に子どもに投げつけているようであれば、それはある種の虐待行為であるはずです。先日、2歳半前後の3つ子の男の子の1人がいたずらをして、その場の指導者にきつく叱られるという場面を目にしました。叱られた子どもは大粒の涙を流していましたが、それを遠くで見ていたほかの3つ子の1人も、自分は叱られていないにもかかわらず泣きだしてしまったのです。気をつけなければいけないのはまさにこうした事例で、例えば夫婦喧嘩の場で激しい言葉の応酬を耳にしたり、病院の待合室で騒がしくしていた子が強い言葉で叱られている現場を目撃したといった場合、強い怒気を含んだ言葉は直接その子に向けられた言葉ではなくても、耳にしただけの周囲の子どもの心を傷つけてしまう可能性があることに注意が必要です。

皮肉、イヤミ、恩着せがましい言葉

「さすが、頭がいい人は勉強しなくても自信がおありになること」といった皮肉や、「誰が喰わしてやっていると思っているんだ」といった恩着せがましい言葉も、日常的に繰り返し投げかけられているうちに子どもの心を傷つけるといいます。

兄弟姉妹や他の子と比較する言葉

「お兄ちゃんやお姉ちゃんは成績が良かったのにお前はだめだな」「隣の**ちゃんは優秀な学校に合格したのにお前はあの程度の学校しか合格できないのか」といった、他の子と比較して劣っている部分を指摘することも、子どもの心をとても傷つけます。もちろんここまであからさまではなくても、予防接種などをするときに「あれ?**ちゃんはまだ小さいのに泣かずにできたのに。お姉ちゃんが泣くのはおかしいって笑われちゃうよ」といった類の言葉は、無意識のうちについつい口にしてしまいがちなだけに注意が必要だといえそうです。

褒め言葉も受け取り方によってはNGワードに

褒め言葉として発した言葉も、相手の受け止め方によっては心を傷つけてしまう場合があるように思います。私は身長が低いのですが、背が低いという指摘は悪口の一種と認識されているためでしょうか、あまり面と向かって「小さいね~」と人から言われることはありません。一方、身長が高い女性に聞くと小さい頃から周囲に「背が高いね~」と言われ続け、それがとても嫌だったという人がとても多いのです。言う方にしてみれば「スタイルが良くて羨ましい」といった意味合いで、いわば褒め言葉の一種として発しているのでしょうが、相手によってはそんな褒め言葉に傷ついている場合もあるわけです。多感な子どもたちは自分の容姿に対してはとても敏感ですから、たとえ褒め言葉と思われる言葉であっても、くれぐれも話しかけるときには言葉選びに注意をしたいものです。

平成27年9月15日 院長
院長コラム
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