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新しいインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」について

新しいインフルエンザ治療薬(ゾフルーザ)について

 

インフルエンザウイルスは、鼻の粘膜や咽頭の粘膜の細胞に入り込み、細胞の中で増殖をしてゆきます。その後、外に出て周りの細胞にもどんどん入り込み増殖を繰り返しみるみるうちに何万倍と短時間で増えてゆきます。

インフルエンザの治療薬は、現在、そのインフルエンザの増殖を阻止するノイラミダーゼ阻害薬(タミフル、イナビル、リレンザ、ラピアクタ)があり、細胞内で増えたウイルスが外に出て行くのを阻止することで周りの細胞への感染を防ぎます。

今度、4月ごろから発売になる新インフルエンザ薬であるゾフルーザは、「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性」を選択的に阻害しウイルスが細胞内で増殖するのを防ぎます。

よって、新しい治療薬の方が、細胞外に出て行くのを阻止する前の段階でインフルエンザウイルスの増殖を抑制するので、非常に効果的であり、今まで48時間以内と言われていたタイムリミットを超えても作用を発揮すると言われています。

また、タミフルと比較して見るとウイルスの消滅時間が72時間くらいに対し、ゾフルーザは24時間と言われています。

今までの薬より早期に効果が期待できます。今後、ゾフルーザの出現により感染の拡大も小さくなる可能性があり、出席停止期間も短くなる可能性もあります。

薬は今のところ錠剤のみです。内服期間は1日で1回のみとなります。

たいじゅうが10K以上の方のみ対象となります。体重あたりの量ですが

10K以上〜20K未満 10mg錠を1回のみ

20K以上〜40K未満 20mg錠を1回のみ

40K以上       20mg錠を2錠、1回のみ

 

インフルエンザの早期治療、拡大の縮小が期待できる薬と思われます。

 

平成30年3月6日

院長コラム
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