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脱水症を防ぐ経口補水の方法

ウイルス性の嘔吐症や嘔吐下痢症で、脱水となり点滴が必要となる場合が見られます。とくに、3-5月くらいに流行するロタウイルス胃腸炎(嘔吐下痢症)は症状が強く、脱水症を起こしやすくなります。現在、この病気の予防ワクチンを任意で(有料で)乳児にワクチンを経口接種して軽症化する事ができますが、まだ受けられていない方が圧倒的に多いです。
さて、吐いている時に、どのようなタイミングで、どのようものを、どれくらいあげたら良いのか?というのが今回のポイントとなります。
ロタウイルスによる胃腸炎に限らず、ノロウイルスやその他のウイルス性胃腸炎にも適応できる方法です。

1)嘔吐や下痢が始まったらすぐに、経口補水をはじめます。吐いている時もすぐにはじめます。 遅くとも3-4時間以内にはじめます。

2)経口補水に適したもの:OS-1 500ml、200ml、ゼリー(市販)、アクアライトORS(市販)、ソリタT3顆粒(病院で処方できる)などで、スポーツドリンクはそればかりでは、甘すぎたり、塩分が足りなくて経口補水には向きません。

3)最初の4時間で約400-500mlを飲ませる(1時間で100-120ml)ことを目標にします。

4)一気にやるのではなく、チビチビと与えます。1回量は20mlが乳幼児の目安です。10分間隔で与えれば、1時間で120ml、4時間で500mlとなります。

5)嘔吐が激しく、20mlで吐く場合は、5mlからはじめ、5分後に大丈夫なら10ml与えます。それでも吐けば15分待ち、5mlから再スタート。10分後10ml与え、吐かなければ20分後に20mlを与えて徐々に増やして行きます。

6)一度にとれなくても、5分おきに5mlずつ与えれば1時間で12回(100ml)飲むことになります。

7)吐き気がおさまったら、食事を開始します。24時間以上水分だけしかとらない(小腸に固形物が長い時間通らないと)と、かえって小腸での吸収が悪くなり下痢を起こしやすくなります。おかゆじゃなくても結構です。消化の良さそうなものでお子さんがほしがるものを与えましょう。なるべく早く普通食にもどす事が大切です。
飲む量より、下痢などで出てゆく量が非常に多く、ぐったりして元気がない場合は早めに病院へ行きましょう。点滴が必要かどうか見極める必要があります。

平成26年4月8日 院長
院長コラム
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