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アレルギー検査はどこまで分かるか

きのした小児科です。皆様お元気でしょうか?私は元気にしていますよ。最近連日でニュースをお届けしているので「またか」と思われるでしょうが、今回は7月号です。毎回何がいいだろうかと考えますが、だいたい配信の3-4日前に話題を決めています。今回は、皆さんからの質問が多い「アレルギー検査の必要性」についてお話しすることにしました。これは私の意見として聞いてください。他の病院では、もっと念入りに検査をすすめるところもあるかもしれませんが、私はどちらかといえば「検査控えめ」です。それなりの理由があるからです。では始めますね。
きのした小児科ニュースレター7月号(アレルギー検査はどこまで分かるか?)
食物、動物、食物、ホコリやダニなど、アレルギーの原因というのは無数にあります。たとえば、そばアレルギーの人は、そばを食べるとじんましんができたり、ひどくなると呼吸困難や血圧が低下してショック(アナフィラキシー)を起こすこと(食物アレルギー)があります。普通の人は、そばを食べても、体の中にそばに対する抗体を作ることはありません。しかし、そばアレルギーの人は、そばに対する抗体をたくさん体に作ってしまうので、そばが体に入ってくると、そば(抗原)と抗体が結びあってアレルギー反応を起こします。花粉症の人も、スギ花粉症の場合は、スギ(抗原)に対する抗体をたくさんもっているので、スギが入ってくると鼻や目などがアレルギー反応を起こすのです。これらの人の血液の抗体(IgE抗体)を調べてみると、そばやスギのIgE抗体が異常に高くなっていることが確認されます。
では、じんましんやアトピー性皮膚炎ではどこまで検査で分かるのでしょうか?じんましんもアトピー性皮膚炎も食事が原因だと思われがちですが、思ったより食事の影響がない場合が多いようです。お母さん方の中には「じんましんが出るので食べ物の検査をしてください」「アトピー性皮膚炎の原因を調べてください」などといって病院に来られる場合を多くみうけられます。しかし、じんましんは体調や季節の変わり目、ストレス、温度差などで出る場合も多く、食べ物とは限りません。しかも、食べ物は種類が多く、まったく予想もつかない状態から、検査をするのは不可能といっても過言ではありません。ですから、もし、お母さんが「これを食べた時があやしい」と思ったときは検査をして確認することにしています。
アトピー性皮膚炎の場合は、食べ物やホコリ、ダニなどが悪化因子の要因となりえますが、純粋には食べ物だけが原因のアトピー性皮膚炎はありえないと考えられます。というのも、例えば、食べ物のアレルギー検査で陽性に出たものをすべて完全除去しても、肌はつるつるにはなりません。おそらく、アトピー性皮膚炎の場合、皮膚自体の病気であったり、体調、遺伝、環境など複雑に絡み合っているのだと考えられます。アトピー性皮膚炎のお子さんが、風邪をひいたりすると皮膚が悪化するのをみかけますが、それからも食事以外の要素が考えられます。アトピー性皮膚炎の場合の血液検査の必要性は、「私の場合」次の2つを考えて行います。1)2歳未満の乳幼児で全身に3ヶ月以上にわたる皮膚症状がありかゆみが強い。2)くすりを塗ってもなかなか改善せず、日常生活に影響が出る場合。
このような場合には普段食べているような食品の検査を行います。もし異常が見つかった場合は、食事除去をしていただきます。しかし、2歳を過ぎてくると食事の影響はほとんどなくなってくる場合がほとんどなので徐々に制限をなくします。部分的は皮膚の症状、たとえばほっぺた、耳切れ、手足の関節の部分などだけの場合は、検査せずに塗り薬だけで様子をみても良いと考えます。以上のようにアレルギー検査が有効なのは、食物アレルギーや花粉症の確認であり、じんましんやアトピー性皮膚炎はあくまで補助診断となります。検査をご希望の方は必要性や有用性に関して相談されてからにしましょう。

平成17年7月1日 きのした
院長コラム
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