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3歳までの子育てに大切なこと その2

実は今般、ミシガン大学、デューク大学、ピッツバーグ大学を中心とした複数の大学の合同研究チームが子どもの行動と脳の働きに関する調査を行い、その結果やはり“三歳まで”という時期は、脳科学的にも大きな意味を持つということが明らかになったとする報告が紹介されました。そこで今回は、その中身を少しご紹介したいと思います。
脳の中にあり、感情を司る部位である偏桃体(アミグダラ)が過剰に反応すると、人間は衝動的・攻撃的な行動を引き起こすと考えられているそうです。そしてこの偏桃体の反応の強弱には個人差があり、その差は遺伝要因と環境要因によって決まるのだとか。子どもたちはときに動物などに残虐な行為をしたり、ウソをつく、物を盗む、また、診察室の中でも時々かんしゃくを起こしたりしますが、それはまさに偏桃体が過剰に反応した状態であるわけです。しかし三歳までの子どもにこうした現象がたまに起こったとしても、しつけもまだ不十分で、脳が成長段階にあるこの時期であれば、うまくコントロールができないのは当然のことだといいます。
そして偏桃体を自らコントロールして、過剰な感情の起伏を減らしていけるよう、ある意味脳を鍛えるために必要な力が親を中心とした周囲の人間の愛情やしつけなのだと、報告書では指摘しています。そしてそれが可能な時期が、まさに三歳までの時期だというのです。さらにこの時期を逃してしまうと、本来成長と共に収まっていくべき激しい感情の起伏や自己中心的な行動がエスカレートし、将来非行に走るリスクが非常に高くなってしまうと指摘しています。
しかし、これは親に限らず、いかに幼少期に愛情を持って育てられるかということにかかっている様です。たとえば、大阪人間科学大学の原田正文副学長らが、大阪府の1980年生まれの子ども約2千人を小学校入学時点まで追跡調査したところ、母親が働いているかどうかで発達に差はないという結果を報告したり、アメリカにおいても同国の小児保健・人間発達研究所が子どものいる約1千家族を生後1カ月から10年以上追跡調査した結果、おもに養育をしたのが母親か母親以外かによって子どもの発達には差がないと結論づけています。
これらの様に、母親が育児に専念するべきか否かは別として、確かに幼少期に親を中心とした周囲の人間に愛情を注がれて成長することは人格形成の上で非常に重要であるとはいうまでもないようです。また、しつけは3歳までにというのも大切のようです。

平成28年7月7日 院長
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