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知恵熱ってなんだ?

皆様いかがお過ごしでしょうか?最近、夏カゼと思われるいつくかの特徴ある病気が流行しています。吐いて1-2日熱が出る嘔吐症、4-5日高熱が続いたり結膜炎を併発したりするアデノウイルス感染症、1-2日の発熱と顔や体、手足にぶつぶつが出るエコーウイルス感染症、のどちんこの脇に口内炎ができるヘルパンギーナなどです。まれに無菌性髄膜炎もおられます。手荒いうがいでしっかり予防しておきましょう。
さて、今月の話題は「知恵熱」をとりあげました。ときどき「すぐ熱が下がったけど知恵熱ですか?」とか聞かれる場合がありますので、「知恵熱」ってどんなものかを知っていただこうと思います。

知恵熱ってなんだ?

生まれて半年くらいたった赤ちゃんの発熱を、昔の人は「知恵熱」とよんできました。ちょうど知恵がついてくる頃に熱がでやすくなることから命名されたようです。最近では、頭を使いすぎたりすると「知恵熱」が出ると考えていらっしゃる方もいるようですが、全く違います。
そもそも、医学辞書に「知恵熱」という項目はなく、熱が出るには何らかの原因があり、病名がつけられます。生後6-7ヶ月頃はお母さんの免疫がちょうどなくなる時期で、かぜや突発性発疹症、その他のウイルス感染などの感染症や環境温度による体温の上昇など、それなりの原因が考えられます。
欧米では、似たような言葉で「生歯熱」といわれるものがあります。乳歯が生えるときに発熱すると考えられていましたが、最近否定的な意見が多くなってきました。しかし、ある論文では乳歯が生える時期と37度台の微熱が一致していたとする報告もありますが、報告者自身「乳歯が生える時期に熱が出ると言う昔の人の話を裏付けるような結果のようにもみえるが、他の原因を除外する事なしに発熱を「生歯」のせいにしてしまうのは危険である。しかし、昔の人の話にも充分耳を傾ける価値がある。」とも述べているようです。
いずれにせよ、「知恵熱」という言葉は、医学用語ではなく、原因を突き止められなかったずいぶん昔の、子育ての中から生まれた言葉のようです。しかし、確かにその時期から発熱しやすくなるというのは事実ですので、昔の人の話には経験上の「真実」が隠されているようで、笑い飛ばす訳には行きませんね。
発熱には病因が必ずあります。中には原因を特定できないものもありますが、それを「知恵熱」と診断する事は決してありません。自然に良くなってゆくものも多いのですが、機嫌もいいので「知恵熱」だろうなどとかってにかたずけてしまわないで、できるだけ発熱の原因を知るために診察を受けるようにしましょう。
病院では決して「知恵熱」などという診断は下しませんよ。

平成18年7月5日 きのした小児科
院長コラム
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