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傷は消毒しないで!

台風一過でまた、暑い夏がやってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか?私は元気にしております。先週のはやりの病気のレターで、「海水浴で溺れそうになった話し」を書いたのですが、携帯で受信された方は、肝心なところで文字化けしたそうで、どうもすみませんでした。とにかく、本当に危ない海水浴でそれ以来、怖くて海水浴はいっていません。さて、今回は趣味の話しをしてみたいと思います。私の趣味の遍歴を振り返ってみますと、一貫して音楽はかわりありませんが、その他の一時期のブームは何かとありましたね。小学生の時は男の子らしく、ソフトボールと川や池での釣りでした。中学生になるとギター(兄が持っていたクラシックギター)を弾くようになりました。当時グループサウンズが流行していましたので、もっぱら当時の流行の曲を弾き語りしていました。華やかだったバスケットボール部に入りましたが、補欠で終わりました。高校になると、ますますグループサウンズが大盛況で、井上陽水、赤い鳥を好んで聴き、自分たちでグループを作って文化祭などで歌った事もあります。高校の終わりごろから大学生になってチューリップやオフコースと出会い夢中になりましたね。大学の文化祭でも「オレンジ」というグループを結成して歌った事もあります。お医者さんになってから開業するまでは、忙しくて趣味どころではなく、何が趣味かと聴かれても何もありません。という状態でした。開業して5年程たって(今から10年程前)に海での磯釣りが趣味となりましたが1-2年でぱったり。その後ゴルフを頑張りましたがこれもぱっとせず趣味にまで至らず。しかし、ここ数年で、音楽は小田和正、ドリカムとともにクラシックへの道が開かれ、どっぷりと浸かるようになり、「クラシックが趣味」といえるほどになりました。また、2年前から続けている「テニス」もがんがん燃えて、堂々たる「趣味」となっています。最近では50歳割引のある「映画鑑賞」も趣味でしょう。
あーっ、前置きが長過ぎる!本題に入らなくては、、今回は「ケガしたときの傷の治し方の考え方」についてです。「傷」の治療における、最近の解釈をお話しします。では、「傷は消毒しないで!」という話しです。
傷の治療のとき、家庭でも病院でも、「まず、消毒」でしたが、これは良くない事が分かってきました。まずすべき事は1)水道水で傷口の汚れを落とす事です。砂、土などの異物をよく洗い落とします。次に2)出血を止めることです。止血はガーゼや包帯をあてします。その後も「消毒」はしてはいけません。消毒をしてしまうと、傷を治そうとする活性物質までを破壊してしまい、治りにくくなることが分かってきました。また、傷は次第にじゅくじゅくしてきますが、このじゅくじゅくが、病巣を治そうとするとても必要な現象なのです。ですから、これを無理に乾燥させようとしたり、消毒を何回も繰り返しているとかえって、逆効果となり治りが悪くなります。以前、傷口にスプレーをして傷口を乾燥させるタイプの消毒薬が出ていましたが、それを使う事によって、傷口の治りが悪く、悪化して病院で手当を受けるはめになる事例が続いたようで、今では使われなくなっています。最近では、病院で傷口を密閉するフィルムのようなものを貼付けることが主流(湿潤治療、閉鎖療法)になっています。
今までの治療は、乾かす治療(乾燥治療)だったのが、最近は湿らせる治療(湿潤治療、閉鎖療法)が、傷の治療の主流なのです。
ただし、1)あきらかな感染がある場合、2)動物などから噛まれたような場合、3)刺し傷や釘などを踏んだ場合などの治療は、感染症のおそれがなくなってから、この湿らせる治療(湿潤治療、閉鎖虜法)を開始する事になります。
傷を早く治す方法は、1)傷は消毒しない、2)水洗いをして異物を取り除く、3)止血する、4)傷口がじゅくじゅくしても乾燥させるような事はしない、5)ひどい場合は外科を受診して湿潤治療(閉鎖療法)をするか相談する
*)ただし、明らかな感染が考えられる場合は、感染がとれてから湿潤治療をする。
今まで常識と思っていた事が少しずつ変わってきています。これも医学の進歩です。人間の自然治癒力(自分で治そうとする力)をいかに治療に利用してゆくかが大切だと言う事です。

平成19年8月5日 きのした小児科 院長
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