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母乳は将来の肥満を予防する

皆様いかがお過ごしでしょうか?夏休みもついに終わりましたね。どこかへ行かれたり、いい思い出ができましたでしょうか?私も小さい頃は、夏休みは家族旅行(4人兄弟でした)をよくしてました。車にのってぎゅーぎゅー詰めで山へ行ったり、川へ行ったりして、キャンプしたりして、虫捕りや魚とりに夢中になっていました。兄が2人、姉が1人で私は末っ子でしたので、兄たちについてまわっていました。そのころは、もちろんディズニーランドなどのアミューズメントパークなどはなく、自然がすべてでした。でも、とっても楽しかったですね。こどもにとっての思い出なんて、親が考えているよりずっと単純で安上がりなところにあるのかもしれませんね。

さて今回のテーマは「母乳は将来の肥満を予防する!!」というテーマです。
これまでの多くの研究によれば、母乳で育った子どもの方がミルクで育った子どもよりも肥満になる確率が低くなり、しかも、母乳を長く続ければ続けた子どもほどその影響がより反映されるようです。
このことに関しては、いくつかの理由が考えられます。一つは、母乳で育った子どもは母乳育児の期間中に自分で飲む量を調整する能力が養われたり、親の方も幼児期での食事を制限する傾向にあるようです。これに比べ、ミルクで育った子どもはこの逆の傾向にあり、親の方も食事の制限をあまりしないどころか食べるのを促す傾向あるようです。
また、母乳自体が低蛋白であること、ミルクの方が高蛋白であることも、将来の肥満につながる可能性があるようです。特に高蛋白のフォローアップミルクや早くから牛乳をやることも肥満につながる可能性があります。
さらに、母乳児は母乳中の脂肪分が必要量よりも少ない場合には、乳首を数多く吸って母乳の分泌を促すため、自分の必要に応じて母親に働きかけることができることができるのです。
このように、母乳で育った子どもは母乳育児の時期を通じて栄養に関する自己調節の能力が発達しており、母乳の成分ならびに母親の食事の与え方なども相まって肥満予防するのではないかと考えられています。
母乳は免疫や子どもの心の発達にも良い影響を与えることも知られていますし、本当に素晴らしいですね。
子どもを早くから保育園に預けなくてはならない現状にあるお母さんがたには、ちょっとドッキリするような話しですが、全員がそうであるというわけではありません。母乳をあげられない分、十分スキンシップをとって愛情を注ぎ、普段の食生活やお子さんの運動量などにも気を使って、母乳栄養に負けないように頑張ってくださいね。

平成17年9月1日
院長コラム
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